西山山麓火口散策路 1
- Day:2013.06.24 18:21
- Cat:北海道
数々の噴火を続けてきた『有珠山』ですが、その中でも記憶に新しい2000年の噴火時の災害の模様をそのまま残した散策路です。今日は比較的歩きやすい『西山山麓火口散策路』を歩く事にしました。
まず、目に飛び込んでくるのが『西新山沼(西山火口沼)』。
国道230号線が、噴火時の隆起によってせき止められた沼です。火山噴出物や斜面崩壊による『せき止め湖』はよくありますが、大地の隆起によってせき止められた『せき止め湖』は、世界的にもまれな存在だそうです。
沼の中には、道路標識や車が沈んでいます。むこうに見える緑の煙突は『ゴミ昇格センター』の跡。
現在は、国道はむこうに向かって上り坂になっていますが、噴火前はむこう側に向かって下り坂だったそうですよ。

沼のほとり…、と言っても、元々国道230号線沿いにあったはずのこの建物。
『消防署』の跡ですが、現在は『火山資料展示館』になっています。床は4%傾いているそうです。

入口近くにある、とてもあやしい休憩所。入る勇気なんてありません。これ又とてもとてもあやしいおじさんが、『石焼き卵』なるものを作っていましたが、近づく勇気もありません。なんとこの『石焼き卵』、昔はかなりヒットしたらしいです。


噴火時の隆起によって下り坂が上り坂になった『国道230号線』の跡です。
アスファルトが階段状になっていますよ。これが以前は下り坂だったって、とても信じられません。

このようなアスファルトの小さな『地溝(グラーベン)』は、とても重要な観察地点らしいです。
先程の『西新山沼(西山火口沼)』から、これから登るの際大隆起地点までは、約75メートルも隆起したそうです。この坂を見るとその隆起の激しさが良く分かります。

上り坂を登り終えた辺りに、折れて、土砂に埋もれた電信柱が無残な姿を残しています。

『第1展望台』辺りにはたくさんの火口が残っていて、まだ白い蒸気を発しています。

この噴火口には、水道管と重機(ユンボ)がむこう側に見えますよ。
実は、水道管工事中に噴火が始まってしまい、そのまま慌てて避難した後なんですね。さぞ怖かったでしょう。

周りは噴火口だらけなのに、そんな場所にいるとはつゆ知らず、楽しそうな『茶太郎くん』。

この『枕木ロード』の周りは、噴火時は熱の兆候が見られなかったそうですが、数カ月の後、90数度の噴気があちこちで見られるようになったそうです。
道を外れて、地面の下の噴気帯を踏みぬいてしまえば、大やけどをする事でしょう。

この辺りが、75メートル近くも隆起した場所、『第2展望台付近』です。
むこうには『内浦湾(噴火湾)』が見えますね。手前に見える建物は被災した『菓子工場』です。

近くで見ると、こんなにも無残な姿になっています。

この周りはお菓子の原料になる、高級なマメの畑だったそうです。
今は見る影もありません。

畑って言うよりも、山の斜面にしか見えないです。
つづく…。
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